開業税理士が顧問先を獲得する、簡単マーケティング4選

集客・営業

開業したての税理士の場合、人脈やコネがないケースも多いです。待っていれば紹介で仕事が来たのは昔の話。今、新規顧問先や顧客を開拓するなら、能動的に動くしかありません。開業税理士が顧問先獲得のために、まず着手したい簡単マーケティング術を4つご紹介します。

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1.新規顧問先の獲得 新設法人を狙う

今の時代、紹介のあてがあって独立開業する税理士先生はそう多くありません。開業したばかりで、次から次へと紹介が来るなんてことはまず期待できないので、積極的に新規顧問先の獲得に乗り出していきましょう。

すでに顧問税理士を抱えている会社に営業をかけても、あまり見込みはありません。狙い目は新しい企業です。新設法人に狙いを定めて、営業をかけましょう。年商5000万前後の生まれたての会社なら、顧問料を安めに設定することで十分に獲得が見込めます。

効率よく営業かけるために、新設法人が多い地域に事務所を構えられると良いでしょう。東京都などは新設法人が多い地域です。なかでも渋谷区や港区などは、月間100以上の法人が誕生しています。渋谷区や港区に事務所を構えるのは賃料が高くつきますが、東京なら多少離れたところであっても交通の便が優れているので、それほど問題はありません。

ただ、顧問料の下げすぎには要注意。低価格競争に陥ると、持久力に難が出ます。税理士を長く続けるためにも、いずれは高付加価値サービスを提供できるよう、戦略を立てていくことをおすすめします。

2.紹介営業の種まき 異業種交流会で「返報性の原理」を利用する

紹介で仕事をとるのが難しい時代になったとは言え、税理士の顧客獲得手段としてやはりなくせないのが紹介営業です。

紹介が厳しい時代とは言え、ゼロになったわけではありません。紹介につながる種まきはしっかりしておきましょう。

そのための一つの方法として挙げられるのが、異業種交流会です。開業したての税理士先生は参加される方も多いのではないでしょうか。

異業種交流会は、即仕事にはつながらないのが現状ですが、「返報性の原理」を利用してうまく活用しましょう。「返報性の原理」とは、「何かしてもらうと、たとえそれが小さなことであっても何かを返さなくてはいけないという感情を抱く」心理を利用する方法です。

古くから持てはやされている商法で、異業種交流会でも応用がききます。異業種交流会では、自分のサービスや話を売り込みたいと思いますが、まずは先に相手の話を聞くのがポイントです。受身ではなく、自分から率先して相手のサービスについて色々質問をして聞いてみてください。そのうち、相手も先生のサービスに質問を変えてくれるはずです。

また、相手に顧客を紹介してもらうなら、自分から先に顧客を紹介すること。そうすれば相手もそれに応えてくれるはずです。

「自分がしてもらいたいことを、まず相手に実践する」を意識して異業種交流会に臨んでみてください。

3.人脈作り SNSを有効活用

SNSとは、FacebookやTwitter、LINE、Instagram、mixyなどのことです。多くの企業が何かしらのSNSを使っています。とくに企業や税理士にとって相性の良いSNSは、実名登録が推奨されているFacebookでしょう。匿名登録が盛んなTwitterは、信用がウリの税理士にはそこまで合ったSNSではないかも知れません。

そこでまずは、Facebookからの活用をおすすめします。アクティブユーザーが減ったとのニュースが流れることもありますが、まだまだユーザー数は多く、ビジネスアカウントも盛んです。

信頼感をアピールするためにも、Facebookのプロフィールには、きちんと顔が分かる写真を登録しておきましょう。Facebookは、多くの人とつながりコミュニケーションをとって、関係性を築いていくSNSです。一方的に情報を発信するのではなく、積極的に経営者たちと交流することを心がけましょう。

交流するからこそ意味が出るのがFacebookです。接触機会を多く持てば、それだけ顔と名前を覚えられますし、好印象をもってもらえる可能性も高くなります。さまざまな繋がりから先生のことを知ったり、興味を持ったりする企業や人も出てくるでしょう。

Facebookは直接顧客獲得につながるものではありせんが、信頼性アップ・認知度向上のためにぜひご活用ください。ここで築き上げた人脈が、いずれ生きてくる可能性は大いにあります。

4.新規顧客の開拓 ホームページのアクセス数を増やす

せっかくホームページを作ったのに、思ったように成果が出ない・・・という税理士の方は、多くいらっしゃいます。

成果が出ない原因はさまざまありますが、まずはホームページに十分なアクセスを集めるところから始めましょう。どんなに専門に特化したホームページを作っていても、役立つ情報を提供していても、お客さんに読んでもらわなければ、お問合せにつながりようがありません。

読みやすいコンテンツを作る、見やすいレイアウトにする、それも大切ですが、まずは多くのお客さんにホームページへ来てもらいましょう。ホームページの中身の改善はその後でも遅くはありません。

お客さんにきてもらうには、ホームページを検索結果の上位に表示させることが重要です。たとえば相続の問題を抱えたお客さんは、「税理士 相続」「相続 新宿」などのキーワードで検索をします。これらのキーワードで検索したときに、少なくとも1ページ目に表示されるよう対策しましょう。

お金を使って広告をかければ、1ページ目の表示も簡単ですが、開業したてなら広告費は抑えたいところ。まずは簡単なSEO(検索エンジン対策)から取り組まれることをおすすめします。

タイトルタグやコンテンツを、狙うキーワードを埋め込んで作成しましょう。狙うキーワードを明確にし、地道に優良なコンテンツを増やしていけば、上位表示させることは可能です。最初は業者や広告に頼らず、自力で上位表示を目指してみてください。

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税理士の簡単マーケティングまとめ

・新規顧問先には、新設法人がねらい目
・低価格競争には陥らないよう要注意
・異業種交流会で紹介営業の種まきを
・自分がしてもらいたいことを、まず相手にする
・Facebookと税理士の相性は◎
・Facebookは信頼性アップと認知度向上に利用する
・まずはホームページへ来てもらう
・各キーワードで1ページ目にあげる対策(SEO)を

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